2008年7月5日土曜日

トンネルから

まだ、彼女自身、あまり霊感に気づいていなかった頃。
湘南の大好きなドライブコースがあるらしく、良く行ったそうだ。
そのトンネルを過ぎると、海が見えて絶好のドライブコースなのだが、
必ずそのトンネルの入口に入ると頭痛がして、中盤に差し掛かると吐き気がするという。
まあ、話半分で、そこに行った。
いつものコースの反対側、つまり海側から、そのトンネルに入った。
トンネルから出て助手席の彼女の方を見たら、その向こうの崖から、
海坊主の様な、妖怪的なものが見えた。
そして直後、彼女の顔が別人の様になっていた。
どちらかというと、彼女は、たれ目で、優しい顔つきなのだが、
目が狐の様につり上がっていた。
仕草も別人。

乗り移ったなと、すぐ感じたが、あまりにも隣にいるのが恐ろしく、
ルームミラーで、
「自分の顔みてごらん」と言った。

暫く、何かに操られたような仕草が続き、
そこから段々離れ、
ある大きな病院の前のバス停前に、信号で、止まった。

その途端、顔の引きつりもとれ、正常に戻った。

その霊は、その病院に行きたかったのだろうか?

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A県でのホテルの話

その時も、車で、T地方を1週間くらい廻っていた。
さすがに、ホテルは各県で、予約していたのですが、
A県のホテルは、とても道に迷った。チェックインの時間もとうに過ぎ、
宿では、キャンセルかと思ったようだった。
暗い山道を走り、山の中?と言ったホテルでした。
ホテルの玄関も薄暗く、「うっ!」とホテルに入りたくないという直感が走りました。
まず、チェックインをして、部屋に案内された。
ちょっと、ここで、今思いだして書くのも、とてもイヤな感じだ。
部屋に入ると、まず、靴を脱ぐ場所があって、
もちろんそこには、ないはずの、黒いボストンバッグが見えた。

もう、そこからは、おかしな事ばかり。

入浴の時間があるというので、まずは、急いで大浴場に向かった。
また、その風呂場も薄暗く、誰もいなかった。
でも、絶対誰かいるんです。

頭を洗うのが怖かった。周りが見えなくなるでしょ?
その時、カラカラカラと、扉が開いた音がして、誰か入ってきたようで、
ホッとした。

そして、頭を洗い終わり、後ろを振り向くと誰もいない。

でも、ずっと視線を感じる。

せっかく、温泉にゆっくり浸かりたかったが、やめて、部屋に戻った。

その晩、やはり金縛り。
夢なのかよくわからないが、最初に見た、(実際にはない)黒いボストンバッグを
その家族なのか、女性が、引き取りに来ている場面を見た。

実際、そこで、自殺したのか、山に入って遭難したのか、良く分からないが、
そのボストンバッグの持ち主は、亡くなったようだ。

そんなものを見せられ、朝が来た。

風呂にいた何かと、その黒いボストンバッグは、関係あるかどうかわからないが、
闇のホテルだった。
二度と泊まりたくないと思った。