その時も、車で、T地方を1週間くらい廻っていた。
さすがに、ホテルは各県で、予約していたのですが、
A県のホテルは、とても道に迷った。チェックインの時間もとうに過ぎ、
宿では、キャンセルかと思ったようだった。
暗い山道を走り、山の中?と言ったホテルでした。
ホテルの玄関も薄暗く、「うっ!」とホテルに入りたくないという直感が走りました。
まず、チェックインをして、部屋に案内された。
ちょっと、ここで、今思いだして書くのも、とてもイヤな感じだ。
部屋に入ると、まず、靴を脱ぐ場所があって、
もちろんそこには、ないはずの、黒いボストンバッグが見えた。
もう、そこからは、おかしな事ばかり。
入浴の時間があるというので、まずは、急いで大浴場に向かった。
また、その風呂場も薄暗く、誰もいなかった。
でも、絶対誰かいるんです。
頭を洗うのが怖かった。周りが見えなくなるでしょ?
その時、カラカラカラと、扉が開いた音がして、誰か入ってきたようで、
ホッとした。
そして、頭を洗い終わり、後ろを振り向くと誰もいない。
でも、ずっと視線を感じる。
せっかく、温泉にゆっくり浸かりたかったが、やめて、部屋に戻った。
その晩、やはり金縛り。
夢なのかよくわからないが、最初に見た、(実際にはない)黒いボストンバッグを
その家族なのか、女性が、引き取りに来ている場面を見た。
実際、そこで、自殺したのか、山に入って遭難したのか、良く分からないが、
そのボストンバッグの持ち主は、亡くなったようだ。
そんなものを見せられ、朝が来た。
風呂にいた何かと、その黒いボストンバッグは、関係あるかどうかわからないが、
闇のホテルだった。
二度と泊まりたくないと思った。

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