湘南の大好きなドライブコースがあるらしく、良く行ったそうだ。
そのトンネルを過ぎると、海が見えて絶好のドライブコースなのだが、
必ずそのトンネルの入口に入ると頭痛がして、中盤に差し掛かると吐き気がするという。
まあ、話半分で、そこに行った。
いつものコースの反対側、つまり海側から、そのトンネルに入った。
トンネルから出て助手席の彼女の方を見たら、その向こうの崖から、
海坊主の様な、妖怪的なものが見えた。
そして直後、彼女の顔が別人の様になっていた。
どちらかというと、彼女は、たれ目で、優しい顔つきなのだが、
目が狐の様につり上がっていた。
仕草も別人。
乗り移ったなと、すぐ感じたが、あまりにも隣にいるのが恐ろしく、
ルームミラーで、
「自分の顔みてごらん」と言った。
暫く、何かに操られたような仕草が続き、
そこから段々離れ、
ある大きな病院の前のバス停前に、信号で、止まった。
その途端、顔の引きつりもとれ、正常に戻った。
その霊は、その病院に行きたかったのだろうか?

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