2008年7月17日木曜日

霊夢

祖父が亡くなって、約1年が経とうとしていた。

父母や、叔母や叔父が、いたので、納骨も行ってなかったし、

お盆や、お彼岸にも墓参りに行ってなかった。

そろそろ春のお彼岸という時期だった。

夢で、場面は東京郊外のH市の橋の上で、なぜが、祖父が一人で歩いてた。

自分は車に乗っていて、

「おじいちゃん、どこ行くの?」

「湯治に行こうと思って」

そこで、仲が良かったおばあちゃんが一緒にいないのが不思議だった。

「一人で行くの?」

「ああ」

「車に乗りなよ。送って行ってあげるよ」

「悪いなぁ」

「いいよいいよ」

祖父は、後部座席に座った。

そしてどこをどう走ったかよく覚えていないのだが、

そこは、K県Y市。

「そこ、左に曲がってくれ」と言われ、

細い道に入った。

まるで山道だった。

どんどん奥に進んで行くと、行き止まりで、それ以上車では進めなかった。

「ここで、いい。ありがとよ。」

と言って、祖父が降りた。

ここから、どうやって「湯治」に行くのか?


「おじいちゃん、そこの場所はどこ?」

「ほら、あそこだよ」


眼下に綺麗な川が流れていて、そこの崖を下ると、橋が掛っていて、

その向こうに旅館の様な建物が1軒ポツンと立っていた。


いくらなんでも、この足場の悪い、崖を老人一人で、行かせるのは危ない。

「おじいちゃん、あそこまで連れて行ってあげるよ」と言ったら、

今まで聞いたことのない、優しい祖父が、


「来るな!!ここでいい!」と凄い剣幕で怒鳴った。

それにビックリして、それ以上、言えないと思い、

「本当に大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ。ありがとよ。」

と言って、振りかえず去って行った。


Y市にこんな綺麗な場所があったんだな~と思った。



そして、そのあと、すぐ目が覚めた。


夢だったのか・・・・

あれ?おじいちゃんもう死んでるのに・・・・


そして、この話を、両親や親せきに話した。


そこは、墓地の場所に似ているということだった。

「来るな!」と言ったのは、あの川は三途の川だったのだろう。


「墓参りに来い」というメッセージだったのだろう。

そして、その後初めて、墓地に行った。


鳥肌が立った。

墓のある場所が、あの「湯治の旅館」で、

墓から、先が尖っている崖があり、自分はそこから、見たのだと確信した。


祖母がいないのも当たり前だ。

まだ生きていたのだから。

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