2008年7月18日金曜日

武士の霊夢

この話は、母方の曾爺さんの話だ。
母の田舎はN県S市。

小さい頃よく行った。大きな平屋の目の前には相当遠くまで、田んぼや畑があった。

その家から見て、右側の林の方になぜかお墓があった。

田舎と言うのは、いきなりお墓ってあるので、そう不自然には感じなかった。

その墓の話だ。

ある晩、曾爺さんが、武士の出てくる夢を見た。

翌日も、また翌日も同じ夢を5日続けて見た。

内容は、「助けてくれ」と4人の武士が言うのだそうだ。

その5日目の夢で、その右側の林を指示したのだった。

曾爺さんは、言われた通り、翌日、そこに行って見たそうだ。

すると、大きめな石が4つ、あったそうだ。

そこで、曾爺さんはきっと、そこで、あの世に行けずに苦しんでいるのだな?

と思い、墓を建ててあげ、お参りしてあげることにした。

その墓が立った日、その武士達が、また夢に出てきて、深々と頭を下げ、礼を言い、

それ以来、夢には出てこなかった。

そのお礼なのだろうか?

家の裏から、清水が湧いた。

それによって、益々、いいお米ができるようになった。

そして、曾爺さんから、爺さんに受け継がれ、またその息子(従兄)の時代になった。

もう、家も古くなったし、建て替えることにした。

しかし、その清水が、邪魔になり、せっかく湧き出ていたのだが、潰してしまった。

そして、悲劇が起きる。

その従兄も結婚し、第一子長男が生まれた。

共働きだった為、両親が赤ちゃんを見ていた。

「この子は変な子だ」と、叔母が言っていた。

自分のご飯は全く食べないのに、仏壇の硬くなったご飯やお供えばかり食べると。

もうその時点で、気付くべきだったのだろう。


ある日、叔母は夫が子供を見てると思いこんでいた。

叔父は、妻が見てると思いこんでいた。


そこで、赤ちゃんがいなくなった事に気づいた。


探してもいない。


結局、赤ちゃんは、お風呂で、遺体となって浮いていた。

跡継ぎが犠牲になった。

それも水死という、水に絡んだ事故。


母親も半狂乱になったそうだが、

仕事も辞め、清水も、もう1度復活させた。


清水を絶えさせた罰の話でした。

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