この話は、母方の曾爺さんの話だ。
母の田舎はN県S市。
小さい頃よく行った。大きな平屋の目の前には相当遠くまで、田んぼや畑があった。
その家から見て、右側の林の方になぜかお墓があった。
田舎と言うのは、いきなりお墓ってあるので、そう不自然には感じなかった。
その墓の話だ。
ある晩、曾爺さんが、武士の出てくる夢を見た。
翌日も、また翌日も同じ夢を5日続けて見た。
内容は、「助けてくれ」と4人の武士が言うのだそうだ。
その5日目の夢で、その右側の林を指示したのだった。
曾爺さんは、言われた通り、翌日、そこに行って見たそうだ。
すると、大きめな石が4つ、あったそうだ。
そこで、曾爺さんはきっと、そこで、あの世に行けずに苦しんでいるのだな?
と思い、墓を建ててあげ、お参りしてあげることにした。
その墓が立った日、その武士達が、また夢に出てきて、深々と頭を下げ、礼を言い、
それ以来、夢には出てこなかった。
そのお礼なのだろうか?
家の裏から、清水が湧いた。
それによって、益々、いいお米ができるようになった。
そして、曾爺さんから、爺さんに受け継がれ、またその息子(従兄)の時代になった。
もう、家も古くなったし、建て替えることにした。
しかし、その清水が、邪魔になり、せっかく湧き出ていたのだが、潰してしまった。
そして、悲劇が起きる。
その従兄も結婚し、第一子長男が生まれた。
共働きだった為、両親が赤ちゃんを見ていた。
「この子は変な子だ」と、叔母が言っていた。
自分のご飯は全く食べないのに、仏壇の硬くなったご飯やお供えばかり食べると。
もうその時点で、気付くべきだったのだろう。
ある日、叔母は夫が子供を見てると思いこんでいた。
叔父は、妻が見てると思いこんでいた。
そこで、赤ちゃんがいなくなった事に気づいた。
探してもいない。
結局、赤ちゃんは、お風呂で、遺体となって浮いていた。
跡継ぎが犠牲になった。
それも水死という、水に絡んだ事故。
母親も半狂乱になったそうだが、
仕事も辞め、清水も、もう1度復活させた。
清水を絶えさせた罰の話でした。

0 件のコメント:
コメントを投稿