Y市のレベルの高い男子中高校A校の正門の前に横断歩道がある。
夜、助手席に子供を乗せ、走っていた。
その横断歩道手前で、子供が「うっ!」と声を詰まらせた。
誰もいなかったはずの、横断歩道に車が差しかかった時に、
歩き始めたのだった。
びっくりして、急ブレーキをかけた。
もし、本当に人間だったら、ボンネットの上だろう。
それが、止まったら誰もいない。
助手席の子供は、黒い影を手前から見えていた。
子供も、見間違いだろうと思っていたそうだが、急ブレーキを掛けたので、
確信した。
確かに、黒い制服かスーツの様な上下を着た、男であった。
近所の人に聞いたら、よく花束が道路に置いてあるそうだ。

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