夜、何人かとカラオケに行くことになった。
自分は、運転し、彼女は助手席、そして後部座席にも、
友人が座っていた。
信号が赤になり、停車した。
すると、助手席に座っている彼女が、
俺の腕をポンポンと叩き、顔で、あっちを見てという仕草をした。
すると、透き通った、紺色の作業着を着た中年が、運転席と後部座席の調度中間に向かって、
一直線に歩いてくる。
横断歩道もあるのだが、それを斜め横断した感じ。
彼女は、そこにいて歩き始めていたのを見ていたが、車の方に完全に向かっていたので、
どうしたらいいかわからず、後部座席の他の人に気づかれない様に、ポンポンと叩いたのだ。
俺が見た時には、もう、車の間近にいて、思わず「お~っ!」と驚いた。
本当に、車に入ってしまうのではないかと思い、
信号が変わって、慌てて、車を発進させた。
二人で同時に、同じ霊を見るのは、珍しかった。
斜め横断をし、交通事故に遭って、そこをウロウロしている霊だろう。

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