暑い夏の日だった。
そのマンションで、暑くて目が覚めた。
寝室から出て、リビングの椅子に座り涼んでいた。
すると、薄ら、誰かいたのを感じた。
「霊聴」というものなのか、
「あなたの誕生日の日に必ず、神社にお参りにいきなさい」
と、耳元でささやかれた。
「えっ?」
それは突然だったので、確かに聞こえたのだが、もう1回聞き直した感じになった。
「あなたの誕生日に毎年、お参りに行きなさい。あなたに幸せが訪れます。」
「神社って言ったって、どこの神社がいいんだ?」
「赤い鳥居ではないところ」
それきり、何を聞いても返事はなく、白いドレスの様な、着物の様な、長い裾が見え、
消えていった。
翌日、彼女にその不思議な体験を話した。
「きっと守護霊様よ」
そういえば、全く、怖い感じはしなかった。今でもたまに耳元で時々、呼ばれたりする。
その何日かあと、テレビで、当時の首相が、誕生日なので、参拝に行ったという
ニュースを見た。
「誕生日って、神社にお参りに行くものなのか?」
と、思った。
その後、赤い鳥居じゃないところの、神社に誕生日にお参りに行くように
しているが、たまに忘れてしまうことも・・・・
でも、生まれて、百日に参拝に行ったり、七五三など、神社にお参りに行くし、
昔は、もっと、あった。
そう考えると、昔の仕来たりでは、誕生日に参拝というのはあったのかもしれないな。

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